人はなぜコミュニティに所属するのか?
人はなぜコミュニティに所属するのか?

みなさん、どのようなコミュニティに所属していますか?

多くの人が、会社、学校、趣味のサークル、同窓会、SNS・・・、など様々なコミュニティに所属しています。
どこにも所属していないという人は、まず見かけません。

では、なぜ人はコミュニティに所属するのでしょうか?

有名な、アメリカの心理学者マズローの欲求5段階説で考えてみます。
マズローの欲求5段階説は、人の欲求は、下図に示すように5階層に分かれていて、低階層の欲求が満たされるとその上位階層の欲求が生まれ、段階的に上位の欲求に移行していくという説です。

マズローの欲求5段階説

マズローの欲求5段階説

 

第1階層の「生理的欲求」は、生きていくための基本的・本能的な欲求です。食欲、性欲、睡眠欲、排泄欲など生存するために不可欠なものを獲得するための欲求です。

第2階層の「安全・安定の欲求」は、危険から身を守りたい、安全で安定した生活をしたいといった欲求です。きちんとした家に住み、安定した収入が得られる仕事に就きたいなどの欲求もここにあたります。

第3階層の「所属と愛の欲求」は、集団に属したい、仲間が欲しいといった欲求です。つまり、コミュニティに所属したいという欲求です。これが満たされないと、人は孤独感や疎外感などに悩まされます。

第4階層の「承認の欲求」は、所属したコミュニティの中で、他人に認められたい、尊敬されたいという欲求です。

第5層の「自己実現の欲求」は、自分が理想とする姿を追い求めたいという欲求です。他人の評価を気にすることなく、自分の価値観で高みを目指して行くためのものです。

いかがでしょうか。

簡単に言うと、明日の食べもにも困っている人は、「自治会の会長になって地域の人たちに尊敬されたい」などとは思わない。まずは、どうやって食料を手に入れるかだけを考え続ける。というような話しです。

経済的に恵まれ、治安も良い日本社会においては、多くの人が第4階層にいるといわれています。

コミュニティの中で、認められたい、尊敬されたいと頑張っている段階です。既存コミュニティで欲求が満たされなければ、新しいコミュニティを探して所属することにもなるでしょう。

日本に限れば、多くの人の欲求が第3階層まで満たされている(だから第4階層の欲求の段階)ということが、人がコミュニティに所属する理由だと考えられます。

つまり、我々は、コミュニティを如何に使いこなし、人生の目標を達成するかが問われる時代に生きています。

コミュニティを学ぶことは、これからの時代の必須科目です。

当協会でも様々な情報発信をしていきます。お楽しみに。

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